マイナビとリクルートは、ターゲット層やサービスの特性が異なります。
求人出稿する際、両者の違いを詳細に把握していれば、効果的な採用媒体を選べるでしょう。
本記事では、マイナビとリクルートの特徴や強みについて多角的に比較し、自社に合った採用媒体を選ぶ指針を紹介します。
【目次】
1.マイナビとリクルートの違いと特徴・強み

マイナビとリクルートは、いずれも知名度の高い採用メディアですが、対象層や強みに違いがあります。
マイナビは20代前半の若手層や新卒採用に強く、写真や先輩紹介などで企業の魅力を丁寧に伝えられる点が特徴です。
一方、リクルート(リクナビ・リクルートエージェント)は求人数が圧倒的に多く、中堅〜即戦力層の採用や短期集中型の出稿にも対応しています。
自社のターゲットや予算に応じた媒体選定が重要です。
1-1.マイナビの特徴と強み
マイナビは、株式会社マイナビが運営する国内最大級の総合求人情報サイトで、新卒・中途・アルバイト・派遣など幅広い採用領域に対応しています。
運営会社は1973年設立で非上場ながら、全国に支社を持ち、グループ全体で1万人以上の従業員を抱える業界大手です。
特に新卒採用においては、学生の登録者数が80万人超と圧倒的なシェアを誇り、若手層へのアプローチに強みがあります。
サービス面では求人情報の掲載はもちろん、合同説明会やインターンシップイベント、DM・スカウト配信、先輩社員情報の掲載など多彩なプロモーション手段を用意しています。
また、ターゲット学生の母校とマッチング表示する「先輩情報オプション」など、応募促進につながる機能も充実しています。
企業情報の写真掲載枚数が多く、自由に原稿を構成できるため、認知度の低い企業でも魅力を伝えやすい点が特長です。
掲載可能な求人タイプは正社員(新卒・中途)が中心で、料金体系は掲載課金型です。
中途採用の場合、最上位プラン(MT-S)は約120万円/4週間から、他にもMT-A(75万円)、MT-B(50万円)など幅広い価格帯が用意されています。
短期掲載プランはなく、掲載期間は基本的に4週間単位です。自社の規模や採用人数に合わせたプラン選定が重要です。
1-2.リクルート(リクナビ)の特徴と強み
リクルート(リクナビ)は、株式会社リクルートが運営する国内最大級の採用支援サービスです。
運営会社は1960年創業の東証プライム上場企業で、圧倒的な知名度と信頼性を持っています。
サービスの主軸は新卒採用支援ですが、中途採用では「リクルートエージェント」なども展開しており、多様な採用ニーズに対応しています。
ユーザー層としては情報収集力や志望度の高い中堅大学以上の学生が多く、都市部の大手企業志向の層が中心です。
登録者の中には情報工学系などIT・理系分野に強い学生も多く、特に技術系職種の採用に有効です。
掲載可能な求人タイプは、新卒・中途いずれにも対応しています。
また、スカウト機能やオプションの拡充によってダイレクトリクルーティングも可能です。
料金体系は2週間単位で柔軟に出稿でき、短期間で成果を求める採用にも向いています。
最上位プラン「N5L」では最大級の掲載量と表示優遇があり、採用数が多い企業や知名度を高めたい企業に最適です。
2.費用対効果を最大化!採用媒体出稿のポイント
採用活動において費用対効果を高めるためには、各媒体の特性を正しく理解し、自社の予算や採用計画に合った出稿戦略を立てることが欠かせません。
マイナビとリクルートは、それぞれ掲載プランや課金体系に違いがあるため、採用人数やターゲット層に応じて最適なプランを選ぶ必要があります。
また、掲載期間の設定やオプションの活用次第で、得られる成果にも大きな差が生まれます。
ここからは、マイナビとリクルートの料金体系や出稿方法の特徴を解説します。
限られた予算の中で最大限の効果を出すためのヒントとして参考にしてください。
2-1.マイナビの掲載料金プランと費用対効果
マイナビの中途採用向け掲載料金プランは、4週間単位で「MT-D(20万円)」から「MT-S(120万円)」までの5段階に分かれており、企業の規模や採用難易度に応じて柔軟に選べます。
費用対効果を最大化するには、自社の採用ターゲットに合ったプランを選ぶだけでなく、原稿内容の工夫やオプションの活用が欠かせません。
たとえば、写真や社員紹介コンテンツを充実させることで求職者の関心を引きやすくなり、応募率の向上につながるでしょう。
また、上位表示オプションや特集ページへの掲載により、競合他社との差別化が図れ、埋もれるリスクを軽減できます。
特に、同じ大学出身の先輩社員が在籍していることをアピールできる「先輩情報オプション」は、学生の安心感や興味を高め、応募につながりやすい施策のひとつです。
マイナビは情報発信の自由度が高く、ブランド力がまだ弱い企業でも自社の強みをしっかり伝えられる点が強みといえるでしょう。
費用を抑えつつも効果を出すには、戦略的に媒体を活用することが重要です。
2-2.リクルート(リクナビ)の掲載料金プランと費用対効果
リクルート(リクナビ)の掲載料金プランは、「N1L(18万円)」から「N5L(180万円)」までの5段階があり、2週間単位での掲載が可能です。
短期集中型の採用活動に向いており、特に即戦力人材や計画的な中途採用に適しています。
プランごとに掲載できる情報量が異なり、N5Lプランでは写真・動画・詳細情報の掲載が可能なため、企業の魅力を最大限に伝えることが可能です。
たとえば、首都圏の中堅企業がN3L(55万円)プランを利用し、営業職2名の採用に成功したケースでは、1名あたりの採用コストは約27.5万円と、業界平均(30〜50万円)よりも効率的でした。
さらに、リクナビはスカウトメールや検索結果の上位表示オプションなども豊富で、競合が多い職種でも露出を高めやすい点が特長です。
特にリクナビは主要都市圏に強みがあり、大量採用を見込む大手企業や短期間で成果を求める企業に適しているといえるでしょう。
3.自社に適した採用媒体の5つの選び方!

採用媒体を選ぶ際は、単にコストや知名度で選ぶのではなく、採用ターゲットや予算、採用時期、競合状況、採用予定人数といった5つの観点から比較検討することが重要です。
採用媒体を選ぶ際は、まず採用ターゲットを明確化し、次に予算や採用時期、競合状況、採用人数を整理します。
そのうえで、自社に合った媒体の特徴を比較し、最適な選択肢を導きましょう。
以下では、それぞれの視点から判断する具体的なポイントを紹介します。
3-1.採用ターゲット
採用媒体を選ぶ際、まず重視すべきは、採用ターゲットとの相性です。
たとえば年齢層で見ると、20代前半の若手を採用したい場合は、学生や第二新卒の登録が多いマイナビが有利です。
一方で、30代以上の即戦力層やキャリア人材を狙う場合は、リクルート(リクナビ)が強みを発揮します。
職種別では、ITエンジニアなど専門職の採用にはIT特化型媒体の活用が効果的ですが、営業職や事務職など幅広い層にアプローチしたい場合は、リクルートが高い到達率を誇ります。
また、未経験人材の確保にはマイナビ、経験豊富な人材の採用にはリクルートが向いているなど、経験レベルでも使い分けが必要です。
さらに、地域性も重要な判断軸です。 たとえば関西エリアではマイナビが強い傾向があるなど、エリアごとの媒体シェアを考慮すると効果的な出稿が可能になるでしょう。
3-2.採用の予算規模
採用媒体の選定において、総予算の規模は非常に重要な判断基準です。
たとえば100万円未満の予算であれば、比較的安価な掲載課金型のマイナビが選ばれやすく、100〜300万円の中規模予算では、オプション追加やDM配信を含めた柔軟な運用が可能です。
300万円以上の予算がある場合は、リクルートのスカウトなど成果報酬型を活用した戦略的な媒体選定も検討できます。
また、採用1名あたりにかけられる費用も重要で、業界平均は30〜50万円とされています。
さらに、原稿制作費やスカウトメールの利用料など、見落としがちな付帯コストも含めて総合的に費用を算出しましょう。
自社の予算に合った最適なプランを選ぶことが、費用対効果の最大化につながります。
3-3.採用する時期・タイミング
採用活動を成功させるには、時期とタイミングを見極めなければなりません。
急ぎで採用したい場合は即効性のあるリクルートのスカウト機能が有効ですが、計画的な採用であればマイナビの掲載型が向いています。
また、4〜5月や10〜11月は多くの企業が採用活動をおこなう繁忙期のため、競合との差別化戦略が不可欠です。
さらに、媒体ごとの掲載期間にも違いがあります。
たとえばマイナビは1か月単位、リクルートは2週間単位での運用となるため、採用スケジュールに応じた選択が必要です。
応募から入社までに通常1〜3か月かかることを踏まえ、逆算して出稿時期を調整しましょう。
3-4.競合の採用状況を確認
採用媒体を選ぶ際は、同業他社の出稿状況や競合の動向を把握することが不可欠です。
競合が多く掲載されている媒体では、埋もれてしまう可能性があるため、上位表示オプションの活用や、原稿の工夫による差別化が求められます。
また、同職種の求人が集中している媒体では応募者の取り合いになりやすいため、自社の給与・福利厚生・働き方といった「強み」がより伝わる媒体かどうかを検討しましょう。
特にブランド認知度が低い企業はスカウト型やIT特化型など、ターゲットに直接アプローチできる媒体の方が効果的な場合もあります。
競合を意識した媒体選定が、効率的な採用につながります。
3-5.採用予定人数
採用予定人数に応じて最適な媒体や出稿プランは異なります。
たとえば1~2名の少数採用であれば、狙いを絞ったスカウト型や原稿の質を重視する出稿が有効です。
一方で、10名以上の大量採用を目指す場合は、掲載ボリュームの大きい媒体やキャンペーン型の活用が効果的です。
また、採用1名あたりに必要な応募数(業界平均で10〜20倍)を踏まえ、応募数を確保できる媒体を選びましょう。
面接官の人数や選考回数など自社の選考体制に応じて、無理のない応募数に調整する視点も重要です。
さらに、単発採用か継続的な採用かによって、都度出稿型か長期契約型かの選択も変わります。 採用計画に合わせて、媒体の使い方も工夫することがポイントです。
4.まとめ
採用メディア選びでは、自社の採用ターゲットや予算、採用人数、地域性などに応じて媒体の特徴を見極めることがポイントです。
マイナビは若手・未経験層に強く、リクルートは即戦力や幅広い職種への対応力に優れています。
また、費用対効果を左右する料金体系や掲載期間の違いも重要な要素です。
競合の出稿動向や自社の強みを活かせる媒体かどうかも含め、総合的に判断しなければなりません。
媒体選定のための比較ノウハウを身につけておくことが、採用活動を成功へと導く近道となるでしょう。
関連ページ
マイナビ 特徴

本記事ではマイナビ転職を導入すべき理由について、徹底解説します。
エン転職とは

「エン転職とは?掲載料金や特徴、利用の流れを徹底解説│求人広告掲載はMarl(マール) にお任せ」
本記事では、エン転職の特徴や料金体系、利用するメリットについて詳しく解説し、貴社の採用活動にどのように役立てられるかをご紹介します。
エン転職 掲載料金

「エン転職の掲載料金一覧と各プランの特徴・選び方を徹底解説!」
本記事では、エン転職の掲載料金と各プランに合わせたオススメの使い方を解説します。
エン転職 会員データ

「エン転職の会員数や会員データの特徴を徹底解説(2025年最新版)」
本記事では、エン転職の会員データを詳細に解説し、企業の採用戦略に役立つ情報を紹介します。
本記事では、エン転職の掲載料金と各プランに合わせたオススメの使い方を解説します。
この記事を書いた人
- 2025年5月30日すべてdodaとマイナビ徹底比較!効果的な採用ケースを理解し最適な媒体選びを
- 2025年5月29日すべてマイナビとリクルートの違い 採用メディア選びのポイント
- 2025年4月25日すべてマイナビの特徴と強みとは?導入すべき理由を解説
- 2025年4月25日すべてマイナビ転職の掲載料金一覧をチェック (2025年版) 通常・スカウト・オプション等