Indeedとは？仕組みや特徴・メリットと注意ポイントまで徹底解説

採用活動の現場において、Indeedは今や欠かせない存在といえるでしょう。

その一方で、「仕組みがよく分からない」「無料で何ができるのか把握できていない」「他の求人サイトとの違いを説明できない」と感じている採用担当者も少なくないのが実情です。

本記事では、Indeedの基本的な仕組みから特徴、メリット、注意すべきポイントまでを整理して解説します。

【目次】

1.Indeedとは？基本を解説
- 1-1.Indeedの特徴と他の求人サイトとの違い
- 1-2.Indeedの利用者数と市場シェア

2.Indeedに求人掲載する5つのメリット

3.Indeedの料金体系とは
4.Indeedで応募を増やすコツ
5.Indeedの掲載で注意するポイント
6.まとめ

1.Indeedとは？基本を解説

Indeedは、企業が自社の求人情報を幅広い求職者に届けるための求人情報収集サービスです。

採用活動の入り口として高い認知度を持っています。無料で求人掲載を始められる点が特徴で、採用コストを抑えたい企業にも選ばれています。
求人の内容や運用次第で表示数が変わる仕組みのため、「自社に合うか」を見極めながら段階的に活用できる点も魅力です。

まずは基本構造を理解することで、無理のない採用計画を立てやすくなります。

1-1.Indeedの特徴と他の求人サイトとの違い

一般的な求人サイトは、掲載枠や期間があらかじめ決まっているケースが多く、掲載開始までに手続きや調整が必要です。

一方、Indeedは企業自身が管理画面から求人を作成し、内容を柔軟に調整できます。
クリックされた分だけ費用が発生する仕組みもあり、無駄な広告費を抑えやすい点が他との違いです。

また、外部の採用管理ツールと連携することで、応募対応や情報管理を効率化できる点も実務面で評価されています。

1-2.Indeedの利用者数と市場シェア　

Indeedは、国内外で多くの求職者に利用されている採用手法のひとつです。
日本国内でも仕事探しの際に最初に使われるケースが多く、業種や雇用形態を問わず幅広い層が集まっています。

この利用者数の多さは、企業にとって応募母集団を確保しやすい環境を意味します。

特定の業界に限定されないため、採用ターゲットが定まっていない段階でも活用しやすく、市場全体で高いシェアを持つサービスとして位置づけられています。

2.Indeedに求人掲載する5つのメリット

Indeedは、初めて採用活動をおこなう企業から、継続的に人材募集をおこなう企業まで幅広く活用されています。

その背景には、コストを抑えて始められる点や、多くの求職者に情報を届けられる仕組みがあります。

ここでは、採用担当者が上司や関係部署に説明する際の材料として使いやすい、代表的なメリットを整理して紹介します。

2-1.無料掲載から開始できる

Indeedの大きなメリットは、初期費用をかけずに求人掲載を始められる点です。
多くの求人サイトでは掲載プランを購入する必要がありますが、Indeedでは無料で求人情報を公開できます。

2-2.利用者が多く応募母集団を拡大できる

Indeedは、多くの求職者が日常的に利用している求人サイトのひとつです。

職種や勤務地を入力して検索するだけで、さまざまな求人情報を比較できます。
そのため、本格的に転職活動をしている人だけでなく、まず情報を集めたい段階の人にも利用されています。

応募母集団が広がることで、採用の選択肢が増え、自社に合った人材を見つけやすくなります。

特定の職種やエリアに限定した募集でも、検索条件に合致すれば表示されるため、地方やニッチな募集でも一定の効果が期待できます。

2-3.クリック課金制で予算管理がしやすい

Indeedの有料掲載は、求人が表示されるだけでは費用が発生せず、求職者が求人をクリックしたタイミングで初めて費用が発生する仕組みです。

このため、採用予算をコントロールしやすい点が大きな特徴です。
掲載期間に応じて一律料金が発生する求人サイトと違い、Indeedは応募やクリックがない限り費用が発生しないため、無駄なコストを抑えられます。

また、1日の上限予算や全体の予算を設定できるため、想定外に費用が膨らむ心配も少なくなります。

応募が集まり始めた段階で予算を増やす、反応が弱ければ一度停止するといった調整も可能です。

採用状況に応じて柔軟に運用できる点は、上司への説明においても理解を得やすいポイントといえるでしょう。

2-4.職種や勤務地で細かくターゲティングが可能

Indeedでは、求人情報に設定した職種名や勤務地、キーワードをもとに求職者へ求人が表示されます。
そのため、自社が求める人材像に近い層へ情報を届けやすい仕組みです。

仕事内容や条件に関連するキーワードを適切に盛り込むことで、検索意図に合った求職者との接点が生まれます。

幅広く募集をかけるだけでなく、「この条件で探している人に来てほしい」という採用戦略を反映できる点は大きなメリットです。

2-5.応募者管理や効果測定機能も充実

Indeedでは、求人を掲載するだけでなく、応募者の管理や反応の確認までひとつの画面でおこなえます。

どの求人がどれくらいクリックされているか、応募につながっているかを数値で把握できるため、感覚に頼らない採用判断が可能です。

応募者情報の確認や連絡もまとめて管理でき採用担当者の負担を軽減できます。
数値を見ながら原稿を修正したり、条件を見直したりすることで、運用中の効果改善をおこないやすいです。

採用活動を継続的に改善していきたい企業にとって、実務面で役立つ機能がそろっている点もIndeedの強みです。

3.Indeedの料金体系とは

Indeedの料金体系は、成果に応じて費用が発生する仕組みのため、他の求人サイトと比べても導入しやすい点が企業にとって魅力となっています。

一方で、有料掲載を活用すると表示機会が増え、クリック数や応募数の拡大が見込めます。
自社の採用状況や緊急度に応じて、無料と有料を使い分けられる点が特徴です。

ここでは、それぞれの仕組みと選び方、運用時の考え方を整理して解説します。

3-1.Indeedの無料掲載（オーガニック掲載）の仕組み

Indeedの無料掲載は、求人情報を登録するだけで追加費用なく公開できる仕組みです。

掲載された求人は、職種名や勤務地、キーワードなどの条件が求職者の検索内容と合致した場合に表示されます。
このため、検索ニーズに合った内容を記載することが重要です。

3-2.Indeedの有料掲載（スポンサー求人）の仕組み

Indeedの有料掲載は、求人がクリックされた回数に応じて費用が発生するクリック課金型です。
掲載するだけでは費用が発生しないため、無駄な出費を抑えやすい特徴があります。

有料掲載を設定すると、無料掲載よりも表示される機会が増え、求職者の目に留まりやすくなります。

予算は事前に設定でき、上限に達すると配信が自動で止まります。
応募が集まり始めた段階で強化したり、採用が進んだら停止したりと、状況に応じた調整が可能です。

短期間で採用成果を出したい場合や、競合が多い職種を募集する場合に、有料掲載は有効な選択肢となります。

3-3.Indeedでは無料掲載と有料掲載、どちらを選ぶべき？

無料掲載と有料掲載は、どちらが優れているかではなく、目的に応じて使い分けることが大切です。
時間に余裕があり、まずは反応を見たい場合は無料掲載が適しています。

一方、早期に人材を確保したい場合や、応募が集まりにくい職種では有料掲載が向いています。
表示機会が増えることで、クリックや応募につながりやすくなります。

前述の通り、無料掲載で一定の効果を確認した後に有料掲載へ切り替える方法もあります。
採用の緊急度と予算を軸に判断することが現実的です。

3-4.Indeedの予算設定と運用のポイント

Indeedを効果的に運用するには、予算を決めた上で状況を見ながら調整する姿勢が重要です。

最初は少額の予算から始め、クリック数や応募数を確認するとリスクを抑えられます。
反応が良い場合は予算を増やし、改善が必要な場合は原稿内容を見直します。

また、職種や勤務地によってクリック単価の傾向は異なります。そのため、数値を確認しながら無理のない範囲で運用することが大切です。
予算を使い切ることを目的にせず、採用成果につながっているかを基準に判断します。

4.Indeedで応募を増やすコツ

Indeedで応募を増やすためには、求人を掲載しただけで終わらせず、検索されやすさと内容理解のしやすさを意識した改善が欠かせません。

求職者は求人サイト上で多くの求人を比較しながら、短時間で応募先を判断しています。
そのため、職種名や勤務地、仕事内容、条件などを整理し、ひと目で内容が伝わる構成にすることが重要です。

ここでは、採用担当者が実務で意識したい具体的なポイントを紹介します。

4-1.求人タイトルに職種名と勤務地を明記

求人タイトルは、検索結果一覧で最初に目に入る情報であり、クリックされるかどうかを大きく左右します。

また、社内で使っている独自の職種名や抽象的な表現は避け、一般的に認知されている言葉を選ぶことが大切です。

検索されやすいキーワードを意識したタイトルにすることで、無駄なクリックを減らし、応募につながりやすい閲覧を増やせます。

4-2.仕事内容を箇条書きで具体的に書く

仕事内容は、応募を決めるうえで最も重視されやすい項目です。
文章で長く説明するよりも、箇条書きで整理すると、求職者が短時間で内容を理解できます。

たとえば「顧客への提案」「見積書の作成」「社内メンバーとの打ち合わせ」など、日常的におこなう業務を具体的に書くことが効果的です。

さらに、業務の流れや担当範囲が分かると、入社後の働き方をイメージしやすくなります。

仕事内容を明確に示すことで、イメージ違いによる応募を防げるため、結果として採用後のミスマッチも減らせます。

4-3.給与・待遇を明確に記載する

給与や待遇が不明確な求人は、クリックされても応募に進みにくくなります。

Indeedでは多くの求人サイトの情報が並ぶため、条件がはっきりしている求人ほど比較の段階で選ばれやすくなります。
給与に幅を持たせる場合でも、最低額や想定年収を記載すると安心感につながります。

あわせて、勤務時間、休日、残業の有無、福利厚生なども具体的に書くことが重要です。
条件を正確に伝えることで、求職者は自分の希望と照らし合わせやすくなり、応募後の認識違いも防げます。

結果として、応募数だけでなく応募の質向上にもつながります。

4-4.写真や動画で職場の雰囲気を伝える

文章だけでは伝えきれない職場の雰囲気は、写真や動画を使うことで補えます。
オフィスの様子や作業風景、実際に働く社員の姿が見えると、求職者は働く環境を具体的に想像できます。

とくに初めて応募する企業では、社内の雰囲気が伝わるかどうかが、応募者にとって大きな安心材料となります。

写真や動画があることで求人ページの滞在時間が伸び、内容を最後まで読んでもらいやすくなります。
その結果、クリック後の離脱を防ぎ、応募につながる可能性を高められます。

4-5.定期的に求人情報を更新する

求人情報は、一度掲載したままにすると表示されにくくなる傾向があります。Indeedでは情報の新しさも重視されるため、定期的な更新が重要です。

仕事内容の表現を見直したり、検索されやすいキーワードを追加したりするだけでも効果が期待できます。

また、採用状況に応じて条件や募集背景を調整することで、現在のニーズに合った内容を保てます。
こうした小さな改善を積み重ねることで、求人の露出を維持し、安定した応募獲得につながります。

5.Indeedの掲載で注意するポイント

Indeedは採用活動において有効な手段ですが、仕組みを正しく理解しないまま利用すると、思うような成果が出ないケースもあります。

特に無料掲載と有料掲載の違いや、競合状況、日々の運用面での工夫は事前に把握しておく必要があります。

ここでは、導入前に知っておきたい代表的な注意すべきポイントを整理して解説します。

5-1.無料掲載では表示順位が上がりにくい

Indeedは無料で求人を掲載できる点が魅力ですが、無料掲載のみでは露出が安定しにくいという特徴があります。

Indeed上には多くの掲載先や企業の求人情報が集約されており、条件が似ている求人同士で常に比較されています。

そのため、無料掲載の場合、掲載直後は表示されても時間の経過とともに他の求人に埋もれやすくなります。

露出が下がるとクリック数が減り、結果として応募数も伸びません。
無料掲載はコストを抑えて始められる反面、長期間にわたって露出を維持することが難しい点を理解しておく必要があります。

まずは無料で反応を確認し、必要に応じて費用対効果の高い配信を実現するための施策を検討する姿勢が重要です。

5-2.競合が多い職種は埋もれやすい

営業職や事務職など、募集数が多い職種では競合求人が非常に多くなります。
Indeedでは同じ職種・勤務地の求人が一覧で表示されるため、条件や内容に特徴がない場合、求職者の目に留まりにくくなります。

その結果、表示されていてもクリックされず、採用につながらないケースが起こります。

また、検索されやすいキーワードを意識した記載も重要です。
競合が多い職種ほど、仕事内容や待遇、働き方の違いを明確に伝える工夫が必要です。

5-3.運用にはある程度のノウハウが必要

Indeedは掲載して終わりではなく、運用しながら改善していくことが前提のサービスです。
求人タイトルや仕事内容、キーワードの調整、クリック数や応募状況の確認など、継続的な見直しが求められます。

これらの作業を怠ると、無駄なクリックの増加や、ターゲットとは異なる人材からの応募が集まるといったリスクがあります。

採用担当者が日常業務と並行して運用する場合、負担に感じることも少なくありません。

自社で対応するのか、外部の支援を検討するのかを含めて、事前に運用体制を考えておきましょう。

6.まとめ

Indeedは、求人サイトとして多くの求職者に利用されており、採用活動を始める企業にとって取り入れやすいサービスです。
無料掲載から始められる点や、クリックに応じて費用が発生する仕組みは、採用コストを意識する企業にとって大きな魅力といえます。

一方で、無料掲載では表示順位が安定しにくいことや、競合が多い職種では工夫が欠かせない点も理解しておく必要があります。
成果を出すためには、職種名や勤務地を意識した求人タイトル、具体的な仕事内容や条件の記載、定期的な情報更新など、基本を押さえた運用が重要です。

Indeedは「掲載すれば自然に応募が集まる」ものではありませんが、仕組みを理解したうえで活用すれば、採用活動の強力な手段となるでしょう。